シンエンスのお役立ちコラム

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ウォーキングポールが高齢者におすすめの理由!選び方や使い方もあわせて紹介

2024.04.05

【シニアカーのエキスパート!シンエンス監修】健康な体を維持するためには適度な運動が大切です。しかし、年齢を追うごとに関節の痛みや足腰が弱ってきたと感じる人は少なくないのではないでしょうか?

そこで、ウォーキングポールを使うことで歩行補助にもなり、姿勢や筋力低下の改善などを行うことできます。
ウォーキングポールを使ったポールウォーキング法では、バランス力を鍛えることで転倒予防や自分で歩く力をつけることができるので特に高齢者の方におすすめです。

この記事ではウォーキングポールをおすすめする理由として使うメリット・デメリットや、ポールの選び方、正しい使い方やポールウォーキングでの歩き方などを紹介していきます。

高齢者におすすめのウォーキング法「ポールウォーキング」とは

高齢者におすすめのウォーキング法「ポールウォーキング」とは

ポールウォーキングとは、ウォーキングポールを使用して行うウォーキング方法です。

手に持った2本のポールを地面につけながら歩くことで、上半身も積極的に動かし、全身運動の効果を高めることができます。

特に高齢者にとっては、バランス感覚の向上、関節への負担軽減、筋力維持・向上など、多くのメリットがあります。

また、ポールを使うことで安定感が増し、転倒予防にもつながるでしょう。

自然の中や公園などで楽しみながら、安全に体力維持や健康促進を目指すことができるため、高齢者の方々に特におすすめのウォーキング法です。

ノルディックウォーキングとの違い

ノルディックウォーキングとの違い

ポールウォーキングとノルディックウォーキング。よく似ているので比較されますが、これらは運動の目的が大きく異なります。

ポールウォーキングは、もともとは整形外科によって開発されたもので、足腰への負担を軽減しながら歩くことを目的として考えられました。

一方ノルディックウォーキングは、クロスカントリースキーの夏用のトレーニングが目的となっているのが由来です。

ポールウォーキングは、身体の前方にポールを突いて歩行しますが、ノルディックウォーキングは身体の後方にポールを突いて前進します。

ノルディックウォーキングの方が圧倒的に運動量が多く、本格的にスポーツを楽しみたい人やカロリーをたくさん消費したい人には向いていますが、気軽に運動不足を解消したい人には不向き。

誰でも気軽にはじめられるポールウォーキングは、杖など何も持たずに歩くことに少し不安を覚えてきた高齢者にもピッタリな運動です。

ウォーキングポールを使うことで得られる効果は?メリット・デメリットを比較

ウォーキングポールを使うことで得られる効果は?メリット・デメリットを比較

何も持たずにウォーキングするよりも、ウォーキングポールを使うことで得られるメリットはどのようなものがあるでしょうか。

【メリット】
・歩く際に足腰や関節への負担が軽減される
・上半身と下半身の運動が同時にできる
・ポールによって背筋が伸びるので姿勢改善に繋がる

このように、運動効率が上がるだけでなく、足腰への負担が軽減され、姿勢改善にも繋がります。

【デメリット】
・ポールのメンテナンスが必要
・両手がふさがり荷物になる

ポールは、一度購入したらずっとそのまま使えるわけではなく、メンテナンスが必要です。またポールで両手が塞がっているため、荷物を持ちながらポールウォーキングはできません。

高齢になると、転倒予防のために杖をもつことを検討されている人も多いと思います。

1本杖を使う場合と2本杖のウォーキングポールを使う場合とではどのような違いがあるのか確認していきましょう。

1本杖のメリット・デメリット

【メリット】
・バランスが改善され安全性が向上する。
・片手での使用なので杖を持たない方の手で荷物を持ったり手すりにつかまったりすることができる。
・種類が豊富で、使いたい時だけ取り出せる折りたたみタイプもある。

【デメリット】
・両足と杖の3点でバランスを取るので十分な安定性を得られない。
・どちらか一方の手でずっと杖を持つことになるので身体に歪みが出てくることがある。

やはり1本杖のメリットは、取り入れやすさにあると思います。

何も持たずに歩くことはできるけれど、つまづきやふらつきが少し気になる……という人は、1本の杖で簡単にバランスが改善されるでしょう。

コンパクトに折りたたみできるものもあり、普段は鞄にいれておいて必要な時だけ使用することも可能です。

一方、両足と杖との3点でバランスをとるのでしっかりとした安定性を得るのは難しくどちらか一方に寄りかかり気味になるので、長年の使用で身体の歪みが気になってくるかもしれません。

2本杖(ウォーキングポール)のメリット・デメリット

【メリット】
・左右均等に体重を分散させるため安定性が高い。
・足腰への負担軽減と姿勢改善効果が得られる。
・歩くときに上半身も効果的に使えるので体幹が鍛えられシェイプアップ効果が得られる

【デメリット】
・両手が塞がるので手すりを使用したり、階段の上り下りがしにくい
・荷物を持つことが難しくかさばる

2本杖のメリットは、体重を左右均等に分散させるため安定性が高くなります。

足腰への負担軽減だけでなく姿勢改善効果も得られ、上半身もしっかり使って歩くことになるのでシェイプアップ効果も期待できます。

大きなデメリットは両手が塞がってしまうということ。

階段を上り下りで手すりを使いたい時や、荷物を持つ時には使用できません。

ウォーキングポールの選び方

いざウォーキングポールを使おうと思っても、サイズも形状もさまざま。

自分にあったウォーキングポールを選ぶポイントを説明します。

身長にあわせたサイズ(長さ)を選ぶ

ひとつめのポイントは、自分の身長に合ったサイズを選ぶということです。

ウォーキングポールは、「自分の身長×0.63」が適正サイズだと言われていますが、腕の長さなどは人それぞれなので実際には計算したサイズよりも短いほうが楽な時もあります。

グリップを握って肘が直角になる長さが、適正サイズの目安になるでしょう。

重さにも注目!丁度いい重量のものやフィット感をチェックしよう

ウォーキングポールは、手に持って歩くものなので、重さも重要です。

だいたい1本250g前後のものが多く、軽ければよいというものでもありません。

実際に持って歩いてみて、しっくりくる丁度よい重量のものを選びましょう。

折りたたみや伸縮可能のものなら持ち運びもしやすく便利

折りたたみや伸縮可能なものは、非常にコンパクトになり持ち運びがとても楽になります。

3段伸縮や2段伸縮ができるものもあり、シャフト(柄の部分)が伸縮できるように作られています。

3段伸縮は非常にコンパクトになるので省スペースの収納にとても便利ですが、3段伸縮より2段伸縮のほうが扱いが簡単で近所のウォーキングなどには向いているでしょう。

使いたいシーンにあわせて本数をきめる

ウォーキングポールは、常に2本セットで使わなければならないということはありません。

使いたいシーンにあわせて、1本で使うのか2本で使うのかを選ぶことができます。

2本で使用するポールウォーキングは、両手を使って歩くので全身運動には効果的ですが、両手が塞がってしまいます。

階段や坂道などは手すりにつかまって上り下りする必要があったり、買い物などで荷物が増える場合などは1本で使用するとよいでしょう。

運動目的でウォーキングをする時は2本で、近所の買い物などは1本で、というような使い方をするといいですね。

ウォーキングポールの使い方

ウォーキングポールを手に入れたら、実際に歩いてみましょう。

ウォーキングポールの使い方を説明します。

・ポールのグリップを親指・中指・薬指の3本で軽く支える。
・背筋を伸ばして姿勢を正し、肩の力を抜く。
・顎を引いて目線は遠くを見る(目線の高さの15メートルほど先を見る)
・足を前に出し、反対側のかかと付近にポールを突く
・かかとから着地し、歩幅は半歩広くとって進む

以上がウォーキングポールの使い方です。

そしてウォーキングポールを使って歩く方法をポールウォーキング法といいます。

ポールウォーキング法のポイントとコツ

ポールウォーキング法で正しく歩くポイントは、背筋を伸ばして肩の力を抜くということです。

ポールを持って歩くので、どうしても肩に力が入ってしまいがちですが、常に肩の力を抜くということを意識しましょう。

目線を遠くに向けることで自然と背筋が伸び、深く呼吸ができるようになり、有酸素運動には効果的です。

下半身は、おへその辺りから脚が伸びているような長い脚をイメージして歩きます。

ポールは靴の横に置くことを意識しましょう。

背筋と脚が綺麗に伸びると、全身運動になりスムーズでより効果的なポールウォーキングを楽しむことができます。

歩くのには遠い距離でもシニアカーなら簡単操作ででかけられる!

ポールウォーキングでアクティブに歩くことができるようになったら、少し移動距離を伸ばしてみませんか?

歩くのには遠い距離でも、シニアカーがあれば出かけられるようになります。シニアカーとは、免許不要で運転ができる高齢者の外出を支援してくれる乗り物です。長距離の歩行が困難になってきた高齢者の移動手段として人気を集めています。

運動のために近所の公園まではシニアカーで移動し、公園ではウォーキングポールでポールウォーキングを楽しむのもいいでしょう。

しかし高齢者が自分でシニアカーを運転してのお出かけをすると、事故にあったりしないかと家族も不安を感じることもありますよね。

そんな時は、シンエンスの、電動車いすモニタリングシステム「モニスタ」を利用してみませんか?

モニスタは、車両に搭載されたGPSデバイスが走行中の電動車いすを常時モニタリングし、日々の使用状況や現在地・消耗品の交換時期などをリアルタイムでお知らせしてくれるサービスです。

誰にも頼らず自分でおでかけを楽しむことは、高齢者のQOL(生活の質)の向上にもとても重要ですね。

あわせて読みたい記事:「QOLとは?生活の質を高める方法をわかりやすく解説

まとめ:ウォーキングポールを使って健康な体づくりをしよう

まとめ:ウォーキングポールを使って健康な体づくりをしよう

ウォーキングポールを使って歩くポールウォーキングは、ただ歩くだけではなく、しっかりと有酸素運動ができて姿勢もよくなると、いいことばかりです。

ウォーキングポールを使った運動で、歩くことの楽しみがでてきたら、シニアカーも利用して少し距離を伸ばしてみましょう。

本人もご家族も安心してシニアカーを利用するためには、シンエンスの電動車いす用モニタリングシステム「モニスタ」がおすすめ。

シニアカーの利用を考えている人は一度公式サイトを覗いてみてください。

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