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フレイルとは?老後に陥りやすい原因と予防方法などわかりやすく解説

2024.01.18

【シニアカーのエキスパート!シンエンス監修】年齢を重ねていき身体的、精神的な機能が低下する中で、健康における重大な兆候が見逃されることがあります。

その一つが「フレイル」です。

この兆候について2014年にフレイル(Frailty syndrome)という概念が日本老年医学会で提唱され日本で定義されてから、介護業界などをはじめ徐々に知られてきました。

フレイルは、病気ではないものの、加齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になる可能性が高まる状態を指します。

しかし、早期に気づき、適切に対処することで、元の健康状態に戻ることも可能です。

今回はこの状態がいかに人の健康に影響を与えるのか、そのメカニズムや原因、予防方法などを紹介します。

老後の健康的な生活を送るためにもフレイルについて知っておきましょう。

フレイル(Frailty syndrome)とは?

フレイルは、日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、加齢に伴い予備能力が低下し、身体的・精神的な弱さが現れる症状の総称です。

筋肉量の減少、活動レベルの低下、エネルギー不足などが特徴で、日常生活における自立度の低下につながる可能性があります。

この状態は健康と介護が必要な状態の間に位置し、体重減少、筋力低下、疲れやすさ、歩行速度の低下などが特徴です。社会的交流の減少もフレイルの一因とされています。

高齢者の生活の質を大きく下げるフレイルは、単なる老化ではなく、さまざまな要因によって引き起こされる健康問題として認識されています。

フレイルの原因と判断基準

フレイルの原因と判断基準

フレイルとは、加齢に伴う身体機能の低下を始めとする複数の要因によって引き起こされる状態です。

高齢者が日常生活でサポートが必要な介護状態と健康な状態の中間に位置します。

フレイルの主要な原因は身体機能の低下です。他にもさまざまな要因がありますが、筋肉量や筋力の減少する状態の「サルコペニア」が関連しています。

サルコペニアとは、筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下する状態です。
高齢者においては身体機能障害や転倒リスクの増加に関連しており、重要な健康問題とされています。

一方で、フレイルは加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなる状態です。

そんなサルコペニアとフレイルの間には密接な関連性があります。サルコペニアによる筋力の低下は、フレイルへの進行に繋がることがあるんです。

加齢、運動不足、栄養不良、慢性疾患などが筋肉量や筋力の減少を促し、フレイルを進行させます。

サルコペニアについて詳しく知りたい方は「サルコペニアとは?原因や判断基準、高齢者の筋力低下を予防する方法」をあわせてご覧ください。

フレイルの原因について

フレイル、高齢者における身体的な脆弱さの進行状態について理解するためには、その主な原因を詳しく見る必要があります。

以下に、その主な原因とフレイルの判断基準について詳しく解説します。

【フレイルの主な原因】
■ 加齢による身体機能の低下
■ 栄養不足
■ 運動不足
■ ストレス・睡眠不足
■ 病気や怪我

詳しく解説していきます。

■ 加齢による身体機能の低下

フレイルの最も一般的な原因は、加齢による身体機能の低下です。

これは、年齢を重ねることに伴い筋力や運動機能が衰えることを意味し、日常生活におけるさまざまな活動への影響が出始めることがあります。

■ 栄養不足

栄養不足も高齢者のフレイルに深く関連しています。

特に、サルコペニアと呼ばれる筋肉量の減少が見られる場合、フレイルの進行を加速させる可能性があります。

健康な高齢者でも栄養バランスの偏りや不足が起こりやすく、これが体力の低下や病気のリスクにつながることもあるでしょう。

■ 運動不足

運動不足も大きな問題です。

定期的な身体活動を行わないことで、筋力低下や身体機能の衰えが加速し、日常生活における自立度が低下する可能性があります。

運動を行うことで、筋力を保ち、より活発な生活を送ることができるため、適度な運動は高齢者にとって非常に重要です。

■ ストレス・睡眠

心理的な要因も無視できません。

ストレスや睡眠不足は、身体機能の低下に大きく影響を及ぼします。

不安やうつ病などの心理的な問題や、質の悪い睡眠が続くことで、体力や免疫力の低下につながることがあります。

■ 病気や怪我

最後に、病気や怪我もフレイルの原因として考えられます。

慢性疾患や怪我により、日常生活における活動が制限されることがあり、これがフレイルの進行を促すことになります。

例えば、関節の痛みや動きの制限があると運動することが難しくなり、結果として筋力の低下や活動性の減退につながることになるでしょう。

フレイルの判断基準について

フレイルを判断する基準には、Friedらが提唱した基準などがあり、特定の徴候が挙げられます。

医療機関では、以下の5つの徴候のうち3つ以上が当てはまる場合を「フレイル」と判断します。1〜2つの場合は「プレフレイル」、該当しない場合は健常です。

項目評価基準
体重減少6か月で、2kg以上の(意図しない)体重減少(基本チェックリスト#11)
筋力低下握力:男性<28kg、女性<18kg
疲労感(ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする(基本チェックリスト#25)
歩行速度通常歩行速度<1.0m/秒
身体活動1.軽い運動・体操をしていますか?
2.定期的な運動・スポーツをしていますか?
上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答
引用:表 改訂J-CHS基準 2020年(SatakeS, et al. GeriatrGerontol Int. 2020; 20(10): 992-993.)

主なものに、歩行速度の低下があり、これは加齢や運動機能の低下に関連しています。

また、疲労感の増加もフレイルの重要な指標であり、心身の疾患や消耗によって引き起こされることが多いです。

活動性の低下は、社会環境の変化や身体的な制約によるものです。

筋力の低下もフレイルの判断基準で、これは加齢や運動不足、栄養不足からフレイルの進行を加速させるといわれています。

さらに、意図せぬ体重減少は、消耗性の疾患や悪性腫瘍が隠れている可能性を示唆し、注意が必要です。

これらの徴候が、フレイルの状態を判断する際の重要な基準となります。

フレイルに陥るとどうなる?その影響と改善策

フレイルに陥るとどうなる?その影響と改善策

フレイル状態になると、死亡率の上昇、身体能力の低下が起き、病気のリスクが高まります。

風邪など軽い疾患でも重症化しやすく、転倒や骨折のリスクも増加してしまうでしょう。

改善策としては、運動療法と栄養療法が効果的で、特に適度な運動とバランスの取れた食事が重要です。

主な治療法は運動療法と栄養療法の2つ

フレイルの治療には現在、承認された特定の薬はありません。

フレイルの改善には、医薬品よりも運動療法と栄養療法が推奨されています。

運動療法では、筋力トレーニングや有酸素運動が行われ、栄養療法では、たんぱく質を含むバランスの良い食事が重視されます。

フレイルを防ぐための「3つの柱」!事前にできる予防対策6つ

フレイルを防ぐための「3つの柱」!事前にできる予防対策6つ
図:厚生労働省「健康長寿に向けて必要な取り組みとは?100歳まで元気、そのカギを握るのはフレイル予防だ」を参考に作成

フレイル予防には「栄養」「身体活動(運動)」「社会参加」という3つの柱が重要です。

フレイルには「可逆性」があり、これらに取り組むことでフレイルの進行を緩め、健康な状態に戻すことができます。

予防は栄養・身体活動・社会参加の三位一体です。

フレイルドミノ
図:厚生労働省「健康長寿に向けて必要な取り組みとは?100歳まで元気、そのカギを握るのはフレイル予防だ」を参考に作成

フレイルの入り口は人それぞれですが、一つの入り口からドミノ倒しのようにならないように、それぞれの予防に努めることが重要です。

どこでドミノの流れを止められるかは、予防への取り組み次第です。

具体的には、以下の6つの対策方法が効果的です。

①:適度な運動を生活に取り入れる
②:口腔ケアをしっかりとし、定期的に検診を受ける
③:バランスの良い食事を心がける
④:散歩など外出を習慣化して外からの刺激を受ける
⑤:周囲との交流を持ちコミュニケーションをとる
⑥:適切な福祉用具の使用

これらの予防策は、フレイルの入り口を封じ、ドミノ倒しのような連鎖を防ぐのに役立ちます。

個々の状況に応じた予防策が重要で、日常生活にこれらを組み込むことがフレイル予防の鍵です。

それぞれ解説していきます。

①:適度な運動を生活にとりいれる

①:適度な運動を生活にとりいれる

定期的なウォーキングや軽い筋トレが推奨されています。これにより筋力の維持・向上が図られ、フレイルの進行を遅らせることができます。

適度な運動は、老後歩かないと歩けなくなってしまう現象を予防します。

②:口腔ケアをしっかりとして定期的に検診を受けよう

口腔ケアをしっかりとして定期的に検診を受けよう

口の健康は全身の健康に直結しています。

適切な口腔ケアにより、食事摂取能力の維持と栄養状態の改善が期待できます。

③:バランスの良い食事をこころがける

栄養バランスが取れた食事は、低栄養状態を防ぎ、全身の健康を維持するのに重要です。

特にタンパク質やカルシウムの摂取に注意し、水分も十分に摂取しましょう。

④:散歩など定期的に外出して外からの刺激をうける

散歩など定期的に外出して外からの刺激をうける

外出によって新たな刺激を受け、太陽光を浴びることで体内のホルモンバランスが整い、精神的な健康も維持されます。

散歩の効果について詳しく知りたい人は、「散歩は健康にいいって本当?メリット・デメリットや注意点などあわせて紹介」も読んでみてくださいね。

⑤:周囲と交流をもちコミュニケーションをとる

周囲と交流をもちコミュニケーションをとる

精神面での健康維持には、ボランティア活動、地域活動、クラブ活動などでの社会参加が重要です。

これにより、孤立を防ぎ精神的な健康を支えます。

⑥:適切な福祉用具の使用

歩行器や手すりなどの福祉用具を活用することで、日常生活の安全性が高まります。

これにより、転倒などの事故を予防し、自立した生活を維持することが可能です。

また、パーソナルモビリティの電動車いすやシニアカーの利用も、外出を容易にし、社会参加を促進する効果があります。

初めてシニアカーを利用される場合には専門業者に相談をすることをおすすめします。

電動カート(シニアカー)・車いすのことなら専門店の「げんき工房」に何でもおまかせです。

年間整備台数年間10,000台以上、出張修理やメンテナンスも充実しています。

シニアカーの操作方法もあわせてご相談ください。

パーソナルモビリティを利用することで外出をもっと簡単に

パーソナルモビリティを利用することで外出をもっと簡単に

パーソナルモビリティとは、一般的に個人が使用する電動の移動手段のことを指します。

特に、パーソナルモビリティにあたる電動車いすやシニアカー(電動カート)の利用は、外出のハードルが低くなり、高齢者の生活範囲を広げより活動的になることが可能です。

これにより、フレイル予防の一環として身体活動を増やし、社会的交流を促進することが可能になります。

パーソナルモビリティにシニアカー+モニスタ(GPS)の選択を

パーソナルモビリティの活用はフレイル予防につながる一つです。

シニアカー(電動カート)や電動車いすの利用は、高齢者の身体活動や社会的交流に役立つことでしょう。

しかし、シニアカーや電動車いすの利用には、正しい知識や安心・安全性の確保が不可欠です。

操作を誤って起こる事故や、自分ではよくわからない車両のメンテナンスについて、また遠く離れたところに住むご家族はご利用者が安全にシニアカーを乗りこなせているかなど心配がつきません。

ここで、「モニスタ」サービスの活用が役立ちます。

パーソナルモビリティにシニアカー+モニスタ(GPS)の選択を

モニスタ」は、GPSによる見守りサービスを提供し、利用者の位置や動きを24時間リアルタイムで追跡します。

家族は遠くにいても高齢者の安全をチェックでき、万が一の事態に迅速に対応することが可能です。

モニスタ管理画面
モニスタ管理画面

さらに、「モニスタ」では使用状況を個別に管理することで、タイミングを逃さず車両のメンテナンスを行うことが可能です。

これにより、高齢者は安心して外出を楽しむことができ、フレイル予防のための活動をより安全に行うことができるでしょう。

シニアカーや電動車いすと合わせて「モニスタ」を使えば、パーソナルモビリティの便利さに安全性が加わり、高齢者はより積極的な社会参加を実現できます。

高齢者の生活の質はさらに向上することでしょう。

まとめ:健康を維持した豊かな生活を送ろう

まとめ:健康を維持した豊かな生活を送ろう

フレイルは、早期発見と早期介入により、健康状態への復帰が可能な状態です。

適切な運動、栄養摂取、社会参加を心掛けることで、フレイルのリスクを減らし、健康的な老後を送ることができます。

高齢者の生活の質を高め、介護状態への進行を防ぐために、フレイルについての理解と予防策の実践が重要です。

また、フレイルを予防し高齢者の生活の質を高め自立した生活を続けるために、シニアカー(電動カート)を活用することを検討してみてはいかがでしょうか。

加えて、利用者や家族が安心するためにも、シニアカーや電動車いすに取り付けるGPS見守りサービス「モニスタ」を併用することをおすすめします。

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