電動車いすのおすすめは?使うシーン別の選び方と8つのチェックポイント
- 2026.07.31
最終更新日 2026.7.31.
電動車いすは、手動車いすでの移動や介助に負担を感じる方、買い物や通院、散歩などの外出をもっと楽にしたい方に役立つ移動手段です。
電動車いすは大きく分けてハンドル形電動車いす(シニアカー)とジョイスティック形電動車いす、介助用電動車いすの3種類があります。
それぞれ使う場所や目的によって適したタイプが変わるため、どれを選べばよいか迷う方も少なくありません。
この記事では、電動車いすがどのような方に向いているのか、使うシーン別に適したタイプや、選ぶときのチェックポイントを解説します。
自分や家族に合う1台を見つけ、これからの外出を楽しむヒントにしてください。

電動車いす、電動カートのレンタル・販売を行う専門会社。高い技術力と豊富な実績で運転指導からメンテナンスまでトータル的にサービスを提供。そのほか歩行器のメーカーとしても、超コンパクトサイズから大型モデルまでラインナップ豊富に展開。
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目次
電動車いすとは?選ぶ前に知っておきたい基本

電動車いすは、モーターの力で移動する車いすです。利用者本人や介助者の負担を軽くし、移動をサポートします。
まずは、手動車いすとの違いと、どのような方に向いているのかをみていきましょう。
電動車いすと手動車いすの違い
手動車いすは、軽量でコンパクトな製品が多く、小回りが利きやすいのが特徴です。室内や短時間の移動に使いやすい一方、自分で操作する場合は腕の力や体力が必要なため、坂道や長距離の移動では負担が大きくなることがあります。
電動車いすは、バッテリーを積んでいるため手動車いすより本体が重くなりますが、モーターの力で体への負担を抑えながら行動範囲を広げやすいのが特徴です。本人が操作するタイプのほか、介助者が押す負担を軽くするタイプもあります。
電動車いすがおすすめの方
電動車いすは、以下のような方に向いています。
・手動車いすでの移動に負担を感じている方
・腕の力に不安があり、自分でこぐのが難しい方
・買い物や通院など、長い距離を移動する機会が多い方
選ぶ際は、操作のしやすさや乗り心地、普段の外出に無理なく使えるかを確認しましょう。あわせて、安全機能や自宅の生活環境に合うか、保管場所や充電のスペースを確保できるかも見ておくと安心です。
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使うシーン別|おすすめの電動車いす

電動車いすは、使う場所や目的別に、以下の3タイプに分けられます。
| タイプ | 操作方法 | 特徴 |
| ハンドル形電動車いす(シニアカー) | ハンドル | 直感的に操作でき、荷物も積める |
| ジョイスティック形電動車いす | 手元レバー | 小回りが利く |
| 介助用電動車いす | 介助者が操作 | 介助者の押す負担を軽減できる |
それぞれ、どのような方に向いているのかをご紹介します。
近所への外出に使いたいなら「ハンドル形電動車いす」
ハンドル形電動車いす(シニアカー)は、前を向いて座り、ハンドルで方向を操作するタイプです。直感的に操作できて扱いやすく、カゴ付きの機種もあるため、買い物や通院、散歩など、近所の外出に便利です。
道路交通法上は歩行者として扱われるため、歩行者と同じ交通ルールに従い、歩道を通行します。車の往来を避けて移動しやすいことも、日常の外出に取り入れやすい理由の一つです。
ただし、小回りが利きにくく、狭い通路や凸凹道、砂利道での使用には向かない場合があります。普段通る道の路面や道幅を事前に確認してから、検討するとよいでしょう。
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屋内でも使いたいなら「ジョイスティック形電動車いす」
ジョイスティック形電動車いすは、手元のレバーを片手で前後左右に動かして操作します。腕の力に自信がない方でも扱いやすいタイプです。
その場で方向を変えられる機種も多く、自宅の廊下や食卓まわりなど、限られたスペースでも動かしやすいのが特徴です。屋外でも使えるので、自宅から外出先まで乗り換えずに移動できます。
機種によっては、背もたれを倒せるリクライニング式や、座面ごと傾けられるティルト式など、体の状態に合わせた機能を選べるものもあります。同じ姿勢が続くと体に負担がかかるため、長時間使用する方は、こうした機能も検討するとよいでしょう。
介助者の負担を減らしたいなら「介助用電動車いす」
介助用電動車いすは、介助者が押す力をモーターで補助するタイプです。利用者本人が運転する電動車いすと違い、介助者の負担を軽減することが目的です。
上り坂では押す力をモーターがアシストし、下り坂では自動でブレーキがかかる機種もあります。本人の自立した操作よりも、家族や介助者の押しやすさを重視したい場合に向いています。
電動車いすはタイプや機種によって価格帯が異なるため、費用の目安を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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電動車いすを選ぶ際の8つのチェックポイント

自分に合うタイプが見えてきたら、次は走行距離やサイズ、安全機能などを確認しましょう。実際に使う場面を思い浮かべながら、必要な性能や機能が備わっているかを確認することが大切です。
ここでは、事前に確認しておきたい8つのポイントをご紹介します。
①1回の充電で走れる走行距離は十分か
電動車いすは、外出先で充電が切れると、自力で移動を続けるのが難しくなります。そのため、1回の充電で走れる距離は必ず確認しておきたいポイントです。
走行距離は機種によって差があり、10〜20km程度のものから、30km以上走れるものまであります。ただし、カタログに書かれた数値はあくまで目安です。路面の状態や気温、バッテリーの劣化具合によって、実際の走行距離は短くなる場合もあります。
買い物や通院などで使う場合は、往復距離に余裕を持って走れる機種を選びましょう。
②段差や坂道を走れるか
走行距離が足りていても、生活圏の坂道や段差を乗り越えられなければ、行きたい場所に行けなかったり、使えるルートが限られたりしてしまいます。
自宅周辺や普段よく通る道に坂道がある方は、「登坂角度(上れる坂の傾き)」を確認しておきましょう。
登坂角度は機種によって差があり、一般的には6〜10度程度が目安とされていますが、急な坂道が多い地域では、より登坂性能に優れたモデルを選ぶ必要があります。
また、歩道と車道の境目や玄関先など、街中には小さな段差が数多くあります。「段差乗越高さ」も機種によって差があり、2〜3cm程度の小さな段差にしか対応できないものから、5cm以上の段差でも乗り越えられるものまであります。
可能であれば自宅周辺や普段よく通る道で試乗し、実際に問題なく走行できるかを確かめてから選ぶと安心です。
③車体サイズが保管や利用に適しているか
車体の大きさは、日々の使い勝手に直結します。チェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
全幅:自宅の廊下や玄関、よく行く場所の道幅(有効幅)を無理なく通れるか
全長:エレベーターの奥行き(かご内寸)や、玄関の土間の奥行きに収まるか
最小回転半径※:狭い場所で方向転換ができるか
※最小回転半径は、方向転換に必要な広さの目安です。数値が小さいほど、狭い場所で向きを変えやすくなります。
サイズが生活環境に合っていないと、廊下を通れなかったり、エレベーターに乗せられなかったりと、購入後に使えないという事態にもなりかねません。事前に自宅の廊下や玄関の幅、エレベーターの奥行きなどを測っておくと、候補を絞り込みやすくなります。
④バッテリーの充電方法が適しているか
車体は保管場所に収まるかだけでなく、毎日の充電のしやすさも考えておきたいポイントです。充電できる環境が整っていなければ、そもそも電動車いすを使い続けることが難しくなります。
電動車いすには、バッテリーを本体から取り外して充電するタイプと、本体を置いたまま充電するタイプがあります。
保管場所とコンセントの位置関係によっては、充電のたびに車体を移動させたり、延長コードを用意したりする手間が発生します。
充電方法によって、日々の使い勝手や置き場所の自由度が変わってくるため、購入前にどちらのタイプかを確認しておきましょう。
⑤車体重量が適しているか
車体重量は、使い方によって適した重さが変わるため、事前に確認しておきたいポイントです。
軽量モデルだと約17kg台から、屋内・屋外兼用タイプは50kgを超えるものまであり、タイプによって重量差が大きくなっています。車に載せて外出する機会が多い方は、軽量モデルや分割できるモデルでないと、積み下ろしの負担が大きくなります。
また、介助者がいる方は、バッテリー切れの際に手押しで動かす場面も想定し、無理なく扱える重さかどうかも確認しておきたいポイントです。
普段の移動手段や介助の有無に合わせて、無理なく扱える重さの機種を選びましょう。
⑥体に合うサイズか
座面の幅や奥行き、高さが体格に合っていないと、姿勢が崩れたり、体の一部が圧迫されたりすることがあります。例えば、座面が広すぎると体が横に傾きやすく、狭すぎると窮屈で長く座ることが難しくなります。
また、背もたれや肘掛け、足置きの高さも、座り心地を左右する要素です。背もたれの張り具合を調整できる機種や、座面の幅を選べる機種もあるため、体格に合わせて調整できるかを確認しておきましょう。
座り心地は、カタログの数値だけではわかりにくいものです。可能であれば実際に座り、体に合うかを確かめてから選ぶと安心です。
⑦車体の装備が合っているか
電動車いすを安全・快適に使うためには、車体にどのような装備が備わっているかも確認しておきたいポイントです。特に安全機能は、最高速度やブレーキ、減速機能、警告音などをチェックしましょう。機種によって、急なカーブで自動的に減速するタイプや、誤って動き出さないよう工夫されたアクセルレバーを備えたものもあります。
なお、同じメーカーでも機種ごとに装備が異なり、例えばスズキのセニアカーでは、音声案内機能や障害物検知センサー、両側バックミラーの有無に違いがあります。必要な機能を整理し、専門店に相談しながら選ぶと安心です。
また、バスケットやステッキホルダーといったオプション機能が用意されている機種もあります。買い物荷物を運ぶ機会が多い方や、杖を併用する方は、こうしたオプションの有無や後付けの可否も確認しておくと、購入後に使い勝手で困ることが少なくなります。
⑧サポート体制は十分か
電動車いすを安心して使い続けるためには、購入後の修理や点検、バッテリー交換に対応してもらえるかも重要です。困ったときにすぐ相談できる体制が整っていると、長く使い続けやすくなります。
電動車いす専門店の「げんき工房」では、体の状態や生活スタイルに合わせた機種選びの相談から、購入後の点検・修理まで対応しています。選び方に迷った際は、気軽にご相談ください。
電動車いすは購入とレンタルのどちらがおすすめ?

電動車いすは、購入するだけでなく、レンタルという方法もあります。
買うか借りるかで迷った場合は、使用する期間に加えて、介護保険を利用できるか、希望する機種があるか、購入前に試したいかなどを考えて選びましょう。
【購入が向いている方】
・長く自分専用の1台として使いたい方
・希望する機種や機能にこだわって選びたい方
購入は介護保険を利用するための申請が不要なため、必要なタイミングですぐに使い始められます。
【レンタルが向いている方】
・いきなり購入するのは不安な方
・介護保険を利用したい方
・短い期間だけ使いたい方
レンタルには、介護保険を使わず自費で借りられるサービスもあります。購入前に使い心地を確かめたい場合は、まずレンタルを利用してみるのもよいでしょう。
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どれが自分に合うのか迷ったときは、電動車いすを専門に扱うお店に相談してみるのも一つの方法です。
げんき工房は、電動車いすと電動カートの専門店です。
全国14店舗で無料試乗ができ、乗り心地や操作感を確かめながら、体の状態や生活に合う機種選びを相談できます。ハンドル形・ジョイスティック形を取り扱っており、新車・中古車の販売や買い取りにも対応しています。
「まず試してから決めたい」という方には、自費レンタルの「おきがるレンタル」がおすすめです。介護保険を使わずに利用でき、最短1日から借りられるため、購入前に使い心地を確かめたい場合にも便利です。
購入後も、出張での修理やメンテナンスに対応しています。困ったときに相談できる先があることは、利用者本人にとっても家族にとっても心強いでしょう。
まとめ:自分に合う電動車いすで、自由に外出を楽しもう

電動車いすは、使う場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。「どこで、どのように使うか」を考え、走行距離、車体のサイズ・重量、体との相性、安全機能、サポート体制を確認しましょう。購入かレンタルかは、使用期間や介護保険の利用の有無などを基準にすると選びやすくなります。
自分に合う1台が見つかれば、外出の負担が軽くなり、行動の選択肢も広がります。気になるタイプが決まったら、まずは試乗し、乗り心地や操作のしやすさを確かめてみましょう。



