電動車いすの値段はどのくらい?タイプ別の目安や賢い選び方をご紹介
- 2026.07.31
最終更新日 2026.7.31.
年齢や体力の変化にともない、電動車いすの購入を検討し始めたものの、費用の目安がわからず選びにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。電動車いすの値段はタイプや機能によって異なるため、価格だけでなく、実際の生活スタイルに合うかを確認して選ぶことが大切です。
本記事では、タイプ別の値段の目安や価格を左右する要素、補助金・中古・レンタルといった費用を抑える方法、失敗しにくい選び方までをわかりやすくご紹介します。無理のない予算で、自分や大切な方にぴったりの一台を見つけるヒントとしてお役立てください。

電動車いす、電動カートのレンタル・販売を行う専門会社。高い技術力と豊富な実績で運転指導からメンテナンスまでトータル的にサービスを提供。そのほか歩行器のメーカーとしても、超コンパクトサイズから大型モデルまでラインナップ豊富に展開。
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目次
電動車いすの値段はいくら?タイプ別の目安

電動車いすは、主にハンドル形電動車いす(シニアカー)・ジョイスティック形電動車いす・介助用電動車いすの3タイプがあります。
ここでは、それぞれのタイプの利用シーンをイメージしながら、値段の目安を見ていきましょう。
ハンドル形電動車いす(シニアカー)|30万円台~
ハンドル形電動車いす(シニアカー)は、ハンドルと手元のアクセルレバーで発進や速度を操作するタイプで、屋外での移動に向いています。直感的な操作が可能で、バスケットが標準装備されている車種が多く、買い物や散歩といった日常の移動に取り入れやすいのが特徴です。
価格は、国内メーカーの主な現行モデルでは、30万円台~40万円台が中心です。障害物センサーや充電状態のお知らせ機能などのオプション、ステッキホルダーやかごの装備によって値段は上がり、上位モデルの場合は50万円台になることもあります。
ジョイスティック形電動車いす|20万円台後半〜
ジョイスティック形電動車いすは、手元のスティックレバーで進行方向や速度を操作するタイプです。小回りがききやすいため、屋外だけでなく室内での使用にも向いています。
国内メーカーの軽量・近距離向けモデルでは、20万円台後半〜30万円台が目安です。なお、長時間座っていても姿勢を保ちやすい、リクライニング機能やティルト機能を備えた高機能タイプでは、70万〜90万円台になる車体もあります。主に姿勢保持に不安がある方や、体の状態に合わせて姿勢を細かく調整したい方に適しています。
介助用電動車いす|30万円台~
介助用電動車いすは、後ろに付いたハンドルを介助者が操作し、押す力を電動でサポートするタイプです。坂道や砂利道など、介助する側の負担が大きくなりやすい場面で力を発揮します。自分で車いすを操作することが難しい方や、介助者の負担を減らしたい方に向いています。
価格は、30万円台~50万円台が目安です。手動車いすより高くなるのは、モーターやバッテリーといった電動アシストの仕組みが加わるためです。
では、同じタイプの電動車いすでも、価格に数十万円の差が生じるのはなぜでしょうか。
その理由を、次章で解説します。
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電動車いすの価格を左右する2つの要素

電動車いすの価格は、主に走行距離に影響するバッテリーの種類と、乗り心地や使いやすさに影響する装備や素材によって変わります。
バッテリーの種類(鉛・ニッケル水素・リチウムイオン)
電動車いすのバッテリーには、主に鉛・ニッケル水素・リチウムイオンの3種類があり、それぞれ性能と価格が異なります。
【バッテリーの種類と特徴】
| バッテリーの種類 | 1回の充電で走れる距離 | 寿命の目安 | 価格 |
| 鉛バッテリー | 約20km前後 | 1〜2年 | 比較的安い |
| ニッケル水素バッテリー | 約15〜20km | 約3年 | 標準 |
| リチウムイオンバッテリー | 約17〜35km | 長寿命の傾向(製品によっては使用期限は最長8年とされ、劣化が進めばそれ以前に交換が必要な場合もある) | やや高め |
※実際の走行距離や寿命は、機種・使用環境・充電方法によって変わります。
鉛やニッケル水素が安いのは、材料が手に入りやすく構造もシンプルなためです。ただし、寿命が短く、数年ごとの交換が必要です。そのため、電動車いすを長く使うのであれば、長持ちしやすいリチウムイオンバッテリーのほうが、初期費用は高くても結果的に安くつくこともあります。
悩む場合は、電動車いすで走る距離や使用期間にあわせて検討するとよいでしょう。
サスペンション・座席調整などの装備や素材
電動車いすの値段は、折りたたみ・サスペンション・座席調整など、装備が充実するほど高くなる傾向があります。また、軽量素材やメンテナンスの手間を抑える素材が使われているかによっても変わります。
価格に影響する、主な機能や装備、効果は以下のとおりです。
【電動車いすの機能・装備とその効果】
| 機能・装備 | 効果 |
| 軽量素材(アルミ・カーボンなど) | 軽くて持ち運びやすく、車への積み込みもしやすい |
| 折りたたみ | コンパクトに収納しやすく、車に積みやすい |
| ノーパンクタイヤ | パンクの心配がなく、安心して乗れる |
| サスペンション | 段差や凸凹のある道で受ける衝撃をやわらげる |
| 座幅・背張り調整 | 姿勢を変えやすく、体にかかる負担を分散しやすい |
| リクライニング/ティルト | 深く倒して休める・体の負担を分散できる |
※表中の装備は一例であり、製品によって仕様が異なります
持ち運びやすさや乗り心地など、快適性を高める要素は電動車いすの価格が高くなる要因です。しかし、「持ち運ぶことがない」「段差の少ない室内のみ使用する」など、利用シーンによって必要性の低い機能もあります。予算にあわせて、本当に必要な機能をもつ電動車いすを選ぶことが大切です。
なお、体に合わせた採寸調整や配送・設置などにも費用がかかる場合があります。見積もりのときは本体価格だけでなく、こうした費用も含めて確認すると安心です。
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電動車いすの費用を抑える方法3選

電動車いすの値段は30万円台からの機種が多く、決して安い買い物ではありません。
ここでは、費用負担を抑える方法として、「補助金」「中古」「レンタル」の3つを紹介します。
①介護保険や補助金(補装具費支給制度)の対象か確認する
電動車いすの費用を軽くする公的な仕組みには、「介護保険」と「補装具費支給制度」の2つがあります。ただし、この2つは別の制度で、使える人・使える場面が分かれています。
2つの制度の違いは、以下のとおりです。
【介護保険と補装具費支給制度の違い】
| 項目 | 介護保険 | 補装具費支給制度 |
| 主な対象 | 65歳以上で、原則、要介護2以上の認定を受けた方。 または、40歳以上65歳未満の方で医療保険に加入し16種類の特定疾病の方 | 身体障害者手帳を持つ方・対象となる難病の方 |
| 使い方 | レンタル | 購入 |
| 自己負担 | 原則1割(一定以上所得者の場合は2割または3割)※40〜64歳は一律1割負担 | 原則1割(上限月37,200円) |
| 相談先 | ケアマネジャー・地域包括支援センター | 市区町村の障害福祉窓口 |
※介護保険が使える方は、原則そちらが優先されます。
ただし、介護保険制度は、要介護1、要支援1・2の方でも、歩行困難などの理由により電動車いすの必要性が認められる場合は、例外的に給付が認められるケースがあります。まずは、ケアマネジャーにご相談ください。
一方、補装具費支給制度は、身体状況や生活環境などをもとに、電動車いすの必要性が認められた場合に限られます。
いずれの制度も、対象条件があります。まずは相談先の窓口で、利用する本人が対象であるか確認しましょう。
【補足】自治体の免許返納補助について
自治体によっては、運転免許証を自主返納することで電動車いすの購入などに使える補助金や特典が出る場合があります。金額や条件は地域ごとに異なるため、お住まいの自治体のホームページなどでご確認ください。
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②中古製品を選択肢に入れる
「新品の電動車いすの購入は難しい」という方には、中古製品の購入がおすすめです。新品より大幅に安く手に入る可能性があり、状態や年式によっては、8万円台から販売されている製品もあります。
ただし、中古製品を選ぶ際は、バッテリーの劣化や保証の有無に注意が必要です。安さだけで選ぶと、購入直後にバッテリー交換の費用が発生したり、故障で高額な修理費が発生したりする可能性があります。
中古の電動車いすを安心して購入するには、整備・保証のある専門店で選ぶことが大切です。
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③レンタルと購入の長期的な費用を比較する
電動車いすは、購入するだけではなく、自費レンタルする方法もあります。
それぞれのメリットや注意点は以下のとおりです。
【自費レンタルと自費購入の違い】
| 項目 | 自費レンタル | 自費購入 |
| 費用目安 | 月1.5万〜3万円前後 | 本体価格+維持費 |
| メリット | 初期費用を抑えられる | 長く使うほど割安 |
| 注意点 | 長く使うと総額が増える | 初期費用がかかる |
自費購入は、本体価格のほか、バッテリー交換やタイヤ交換、点検などの維持費が年に数千円から数万円ほどかかる場合があります。一方、レンタルは初期費用を抑えられるので、「まず試したい」「一時的に使いたい」という方に向いているでしょう。
ただし、自費レンタルは、長く使うほど総額が大きくなるため注意が必要です。例えば、月2万円で借りると、2年間のレンタル費用は48万円になり、機種によっては購入費用に並びます。
短期利用やお試しならレンタル、長く使う前提なら購入がおすすめです。制度の対象になれば、自己負担をさらに抑えられる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
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電動車いすの購入で値段だけを見て失敗しない選び方

電動車いすは、値段だけで決めると、以下のような使いにくさを感じる場合があります。
・体が車体サイズに合わず、長く座ると疲れる
・坂が多い道で利用したいのに、パワーが足りず登れない
・車体が重いため、持ち運びにくい
こうした状態が重なると、乗る方が「怖い」「疲れる」と感じ、せっかく買っても乗らなくなってしまう可能性があります。
大切なのは、利用者の状態や使う場所、移動距離など「体と生活に合うか」という視点で選ぶことです。カタログや価格だけで決めず、実際に試乗して確かめると失敗が少なくなります。試乗して、「これなら使いやすそう」と感じられる一台を選びましょう。
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電動車いすの購入・レンタルの相談は「げんき工房」へ

電動車いすの専門店なら、体の状態や暮らし方を伝えれば、自分に合う一台を一緒に選んでくれます。
げんき工房は、年間10,000台以上を整備する専門店で、電動車いすや電動カート(シニアカー)を専門に扱うお店です。全国14店舗で無料試乗ができ、希望すれば自宅での試乗も可能です。
また、介護保険を使わない自費レンタル「おきがるレンタル」なら、要介護認定がなくても最短1日から利用できるため、購入前に、実際の生活環境で使い心地を確かめたい方にも向いています。
なお、中古製品は車体価格10万円以上で1年間の保証がつき(※)、購入後も出張修理やメンテナンスに対応しています。困ったときに相談できるため、利用者本人にとっても家族にとっても安心して任せられます。
※一部保証対象外の商品がございます。
まとめ:電動車いすは値段と相性で選び、外出の楽しみを広げよう

電動車いすの値段は、タイプや機能によって異なります。
購入費用が気になる場合は、レンタルや中古、補助金制度といった方法で、負担を抑えることも可能です。ただし、安さだけで選ぶと、体に合わず使われなくなることもあります。身体やこれからの暮らしに合う一台を、専門店に相談し、試乗しながら選ぶことが大切です。
電動車いすは、移動の負担を軽くし、行動範囲を広げてくれる頼もしい味方です。無理のない予算で自分や大切な方にぴったりな一台を見つけて、また気軽に出かける毎日を始めてみませんか。



