リハビリテーションの意味を解説!高齢者の生活におけるリハビリとは
- 2024.03.27
最終更新日 2024.3.27.
【シニアカーのエキスパート!シンエンス監修】リハビリ(リハビリテーション)は怪我や病気をしたときに病院で受けるものという印象があるかもしれません。
しかし、リハビリは高齢者の生活の質(QOL)を上げたり、認知症や体力の低下を予防したりする役割もあります。
この記事では、リハビリの意味や理学療法士・作業療法士・言語聴覚士それぞれのセラピストが行うリハビリの違いや高齢者の生活におけるリハビリの必要性や効果についても解説します。
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目次
リハビリ(リハビリテーション)とは?
「リハビリ」という言葉はよく耳にしますが、本来どのような意味かあるかご存じでしょうか。
リハビリ=機能を回復させるための訓練ととらえることが多いですが、「リハビリテーション」という言葉には広い意味があります。
リハビリテーションという言葉の語源は、「re(再び、戻す)」+「habilis(適した、ふさわしい)」という2つのラテン語がベース。
単なる機能回復ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われる活動がすべてリハビリテーションということになります。
リハビリの種類や違いを解説
リハビリの種類は大きく3つに分けられます。
①:理学療法
②:作業療法
③:言語聴覚療法
またリハビリを実施する人のことをセラピストといい、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3種類のセラピストが患者や高齢者のリハビリの指導を行います。
3種類のリハビリについて詳しくみていきましょう。
①:【理学療法】主に運動療法と物理療法を用いたリハビリを行う
理学療法には運動療法と物理療法があり、理学療法士が治療を行います。
ほとんどの人は「リハビリ」と聞くと、この理学療法を想像するのではないでしょうか。
運動療法は運動によって身体機能を回復させる治療法で、目的に合わせて身体を動かすことによって関節の可動域が維持・改善されたり、筋力が強くなったりとさまざまな効果が期待できるリハビリです。
物理療法はリハビリ機器などを使用して行う療法で、熱・電気・光といった「物理的なエネルギーを与えることで血流を改善させたり筋の緊張や痛みを軽減したりする効果が期待できます。
患部に電気を当てたりする治療がこの物理療法になります。
②:【作業療法】自分が望む生活を送るためのリハビリを行う
作業療法は、生活において必要なこと・したいことにアプローチするリハビリ方法です。作業療法士がリハビリをサポートします。
身体障がい・老年期障がい・精神障がい・発達障がいなどの様々な障がいを持つ人たちを対象としていて、いずれもその「生活」に焦点を当ててリハビリを行います。
作業療法では、食事や買い物、洗濯など日常生活の基盤となるものから、外出・仕事・コミュニケーション・運動・歩行などさまざまな「作業活動」を使ってリハビリをします。
③:【言語聴覚療法】聞く・話す・食事のリハビリを行う
言語聴覚療法では、「話す・聞く・食べる」といったことに障がいを抱える人を対象とするリハビリです。言語聴覚士がリハビリをサポートします。
話すことに障がいがある人には、口の動きをよくする運動を行ったり、失語症などがある人は、絵カードや文字などの手がかりを使用して言葉を引き出すアプローチを行ったりします。
食事では、肺に食べ物や飲み物が入ってしまう誤嚥(ごえん)が起きないように食事中の姿勢や食べ方、食事の形態などの指導も行われます。
高齢者にとってのリハビリの目的や重要性
高齢者がリハビリを行う目的は、病気やケガによって低下してしまった身体機能を回復することだけではなく、自立した生活を送れるようにすることが大切です。
食事や排泄・移動・入浴などの日常生活で必要な基本的な動作から、掃除・洗濯などの家事、外出などを自力で行うための練習など、高齢者のQOL(生活の質)を高めることがとても重要となります。
リハビリには介護保険が利用できる
要介護認定を受けた人であれば、リハビリに介護保険制度を利用することができます。
介護保険制度を利用したリハビリには、以下の3つがあります。
①:通所リハビリテーション
②:短時間通所リハビリテーション
③:訪問リハビリテーション
①:通所リハビリテーション(デイケア)
介護老人保健施設や病院などに、日帰りで通ってリハビリを受けるサービスです。デイケアと呼ばれています。
生活機能向上に向けた機能回復訓練ができるほか、食事や入浴、排泄などの介助も受けられます。
②:短時間通所リハビリテーション
名前の通り、短時間だけリハビリを受けられるサービスです。
デイケアだと食事やレクリエーションなどの時間があり、基本的に朝から夕方までとなりますが、短時間通所リハビリテーションは1〜2時間程度の時間でリハビリだけを受けることができます。
③:訪問リハビリテーション
自宅でリハビリを受けられるサービスです。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が利用者の自宅を訪問し、医師の指示に基づいて日常生活上で必要となる動作の訓練を行います。
介護する家族もリハビリの相談やアドバイスを受けることもできます。
パーソナルモビリティはリハビリの促進にも役立つ
電動車いすや電動アシスト付き自転車、電動キックボードなど個人で移動できる電動の移動手段(パーソナルモビリティ)がいま注目されています。
高齢者がパーソナルモビリティを利用することで、自力で移動できる手助けになり、行動範囲が広がり活動的になれます。すなわち生活の質(QOL)の向上にもつながるのです。
シニアカー(電動車いす)もパーソナルモビリティのひとつ。運転免許が不要で運転ができるので、免許返納後でも利用することができます。
シンエンスでは、電動車いす用のモニタリングシステム「モニスタ」を提供しています。
モニスタは、車両に搭載されたGPSデバイスが走行中の電動車いすを常時モニタリングし、日々の使用状況や現在地・消耗品の交換時期などをリアルタイムでお知らせしてくれる見守りサービスです。
シニアカーを利用して活動的に生活をしてほしいけれど、事故にあったりしないか不安を感じるご家族やご利用者は場合はぜひモニスタサイトを覗いてみてください。
まとめ:リハビリの充実は高齢者のQOL向上にも繋がる
病気や介護状態にならずに健康で自立できる期間を健康寿命といいますね。
高齢化社会の中、リハビリを充実させることにより、高齢者のQOLの向上を目指し健康寿命を伸ばしていく必要があります。
病気などで身体の不自由さが残ってしまっても、リハビリにより安心して生活ができるようになることを目指していきましょう。
自分での移動手段としてシニアカーもおすすめ。ぜひこの機会にモニスタを導入し、利用者もご家族も安心してシニアカーを利用してみませんか?