高齢者マークは何歳から?罰則や使用すべきかメリットなどあわせて紹介
- 2024.03.27
【シニアカーのエキスパート!シンエンス監修】高齢者マークとは「四つ葉マーク」や「もみじマーク」とも呼ばれる自動車につけるマークのことです。
高齢者が安全に行動できるようにするための取り組みから生まれたマークで、使用することで本人はもちろん周囲の安全面にも効果があります。
使用にあたっての賛否両論があり、たびたび話題にあがることのあるシンボルですが、初心者マーク同様、他の運転者に注意を促したり法的に守られる意味もあるため使用がおすすめです。
この記事では高齢者マークが生まれた理由や、何歳から使用すべきか、使用にあたってのメリットなどを紹介していきます。
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目次
高齢者マーク(高齢運転者標識)とは?
高齢者マークとは、正式名称は『高齢運転者標識』といい、70歳以上の人が車を運転する際に車両に取り付ける識別マークです。
通称「四つ葉マーク」や「もみじマーク」と呼ばれています。
道路交通法では、70歳以上の人が加齢に伴って身体機能の低下が運転に影響を及ぼすおそれがある場合は、高齢者マークをつけるよう努めなければならないとされています。
高齢者マークがあることによって、周囲の車が高齢者の車両に気がつき、お互いに安全な走行ができるように配慮し合うことができます。
種類は四つ葉マークともみじマークの2種類
高齢者マークのデザインは新型の『四つ葉マーク』と旧型の『もみじマーク』の2種類があります。
旧型のもみじマークは1997年から使用されていて、黄色とオレンジ色のリーフ型をしていました。しかし、枯れ葉を連想してしまうこともあり一部では評判がよくありませんでした。
そこで、2011年からはクローバーとシニアの「S」をかたどった新型の四つ葉マークが誕生しました。
デザインは変更になりましたが、旧型のもみじマークと新型の四つ葉マークのどちらも問題なく使用することができます。
高齢者マークの使用は何歳から?
高齢者マークの使用は70歳からです。着用は努力義務となっています。
70歳以上75歳未満の場合は「加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるとき」は任意で取りつけるようになっていました。
75歳以上の場合は着用義務とされていていましたが、2009年(平成21年)4月に、道路交通法の一部を改正する法律(平成21年法律第21号)により、努力義務となりました。
高齢者マークは、自家用車だけでなく、タクシーや営業者など全ての車を対象としています。
高齢者の運転による事故は多いです。周りに知らせる意味でも、高齢者マークはつけましょう。
高齢者マークをつけないと罰則はある?
努力義務のため初心者マークのようにつけなくても罰則はありません。強制力がなく、つけるかつけないかは個人に任せられているところが大きくなっています。
道路交通法改正により当分の間は義務化は適用しないことになりましたが、高齢者の運転は事故の確率がさまざまな面から高い傾向にあります。
70歳になったら、高齢者マークの使用を心がけましょう。
参考:警視庁|自動車の運転者が表示する標識(マーク)について
高齢者マークの表示対象者以外の罰則について
高齢者マークの表示対象者以外の他の車両は注意が必要です。
高齢者マークの車に対して、安全な車間距離を確保せずに幅寄せをするなどの進路変更を行った場合、道路交通法に違反することになり、罰金や行政処分が科されます。
車の種類 | 反則金 | 行政処分点数 |
---|---|---|
大型車、中型車、準中型車 | 7,000円 | 1点 |
普通車 | 6,000円 | 1点 |
二輪車 | 6,000円 | 1点 |
小型特殊車 | 5,000円 | 1点 |
運転時は安全距離の確保や適切な配慮を心掛けましょう。
高齢者マークはどこで手に入れるの?
高齢者マークは、運転免許試験場や免許更新センター、自動車用品店やホームセンター、オンライン、100円ショップなどで入手することができます。
2枚1組で販売されていることが多く、価格は数百円〜千円前後となっています。
市町村によっては無料で配布しているところもあるので、お住まいの地域のホームページや電話などで確認してみてくださいね。
高齢者マークをつけるメリットは?保護義務規定について知ろう
高齢者マークをつける最大のメリットは、高齢者マークには保護義務規定というものが定められており、他のドライバーがより注意深く運転するように促せることです。これによって交通事故などのリスクを減らすことができます。
例えば、高齢者マークをつけた車に対して無理やり割り込んだり、幅寄せをすることは禁止されていて、道路交通法違反になります。
その場合、以下のような罰金や減点が科されます。
■5万円以下の罰金
■反則金:
・大型自動車・中型自動車等7,000円
・普通自動車・自動二輪車6,000円
・小型特殊自動車5,000円
■基礎点数1点
ちなみに、70歳未満のドライバーでも高齢者マークをつけた車を運転することは問題ありません。しかし、保護義務規定で守られる対象は、高齢者マークをつけた70歳以上のドライバーのみです。
高齢者マークはどこにつけるのが正解?位置や取り付け方
高齢者マークは、他のドライバーが容易に識別できるように、車両の前方と後方に1枚ずつ貼ります。
つける場所は、地上0.4m以上1.2m以下の見やすい場所につけることが推奨されています。
フロントガラスや側面の窓につけるのは法令違反となってしまうため、注意しましょう。
以上のことを踏まえて、高齢者マークは見やすい位置にしっかりと固定し、色あせや損傷がないように定期的に確認することが大切です。
シニアカーに乗る際も高齢者マークは必要?
高齢者マークは自動車を運転する際に必要なもので、自動車免許証が不要なシニアカーにはつける必要はありません。
高齢者マークをつける年齢になると、免許返納が頭をよぎりますよね。免許返納したあとの移動手段に悩み、なかなか踏み切れない方もいるでしょう。
しかし、運転免許証返納後でも免許不要で運転できるシニアカーは、車の運転が不安になった高齢者の方にとってより安全・気軽に行動範囲を広げてくれるおすすめの移動手段です。
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「モニスタ」のGPS見守りサービスは、ご利用者の居場所だけでなく、外出状況やお出かけルートの変化・安全運転状況などが把握できます。
知らないエリアに来て道がわからなくなってしまった、バッテリー切れで立ち往生してしまった場合など、もしものときもご家族はすぐに駆けつけることができるため安心です。シニアカーのタイヤやバッテリーなどの消耗部品の交換の目安も教えてくれるので、突然の故障なども防げます。
利用できる車種や料金については、モニスタ公式サイトまでお問い合わせください。
まとめ:高齢者マークをつけて自分も周りも意識して安全な運転に繋げよう
今回は高齢者マークについて解説しました。
高齢者マークを使用することで、ドライバー自身が安全運転に対する意識を高めると同時に、周囲の車や歩行者に対しても注意を促すことができます。
高齢者マークは社会全体が高齢者の安全運転をサポートするための重要なツールです。
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