高齢者の「歩かない旅行」におすすめの観光地は?宿泊プランや移動の注意点も解説
- 2024.04.05
最終更新日 2024.4.5.
【シニアカーのエキスパート!シンエンス監修】高齢の家族を連れて旅行したいなら、なるべく移動時間を減らした「歩かない旅行」がおすすめです。
この記事では、高齢者との旅行におすすめの観光地や、宿泊地・移動手段を選ぶときのポイントをまとめました。
高齢の家族を連れて遠出することに不安がある方もいらっしゃる方もしれませんが、事前のリサーチや旅程の計画をしっかりと立てること、バリアフリーの施設を活用することが、安心して旅行を楽しむためのポイントです。
電動車いす、電動カートのレンタル・販売を行う専門会社。高い技術力と豊富な実績で運転指導からメンテナンスまでトータル的にサービスを提供。そのほか歩行器のメーカーとしても、超コンパクトサイズから大型モデルまでラインナップ豊富に展開。
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目次
高齢者との旅を楽しむなら「歩かない旅行」がおすすめ
「年を重ねても旅行の楽しみは諦めたくない。」
「高齢の両親と一緒に旅行して親孝行をしたい。」
しかし、歩行が困難になった高齢者の旅行は、移動の難しさから敬遠されがちです。
高齢者それぞれの体力は違うものですが、一般的に高齢者との旅では、「歩かない旅行」をキーワードに計画を立てるのがおすすめです。
体に負担がかかる長時間の歩行や活動を避け、リラックスした時間を楽しむことができるからです。
移動手段としてシニアカーや電動車いす、歩行器などの歩行補助具を利用することで、高齢者も安心して旅行を楽しむことができます。分解できたり、折りたためるシニアカーや電動車いすもあるため、車で移動も可能です。
快適な環境やスケジュールでの旅行は、高齢者はもちろん、同行する家族にとっても安心で楽しめるものになるのではないでしょうか。
歩かない旅行におすすめの行き先や観光地
歩かない旅行におすすめの行き先は、高齢者に優しい施設やサービスが整っている場所です。
こちらでは、特におすすめの以下4スポットをご紹介します。
①:温泉
②:バリアフリー・車いす対応の観光スポット
③:施設内でゆっくり過ごせるホテルや旅館
④:移動時間に余裕のあるシニア向けのバスツアー
1つずつ見ていきましょう。
①:温泉
日本各地の温泉地は高齢者に人気の旅行先です。
温泉はリラクゼーション効果抜群なうえ、人気の温泉地では手すりや段差を少なくしたユニバーサルデザインを施した施設や、バリアフリー設備が整っているところも多いのでおすすめできます。
各地の景色やグルメ・名産品、周辺観光なども楽しめるので、同行者も満足できるはずです。
【おすすめの有名温泉地】
■ 草津温泉(群馬県): 高品質な硫黄泉が特徴で、リラクゼーションに最適。
■ 別府温泉(大分県): 多様な温泉があり、利便性も高い。
■ 登別温泉(北海道): 癒し効果が高く、多種多様な泉質が楽しめる。
■ 有馬温泉(兵庫県): 日本で最も古い温泉の1つ。金泉・銀泉が楽しめる。
②:バリアフリー・車いす対応の観光スポット
日本各地には、車いすユーザーや高齢者に優しいバリアフリー対応の観光スポットが多数あります。
散策路が平坦な歴史的公園や、エレベーター設備が整った美術館・博物館・科学館などがおすすめです。
車いすユーザーや筋力に自信がない高齢者でも、安心して過ごすことができ、文化的な体験も楽しめます。
電動車いすやシニアカーが入れるかどうかは、事前に確認しておくことが大切です。
③:施設内でゆっくりできるホテルや旅館
高齢者との旅行では、ゆったりと過ごせる宿泊施設の選択も重要です。
バリアフリー対応の温泉旅館やホテルでは、足腰に負担がかかりにくい設計がされているので安心。
施設内でくつろぐ時間を重視し、ゆっくりとしたサービスを提供している宿やプランもたくさんあります。
食事や温泉を楽しみながら、快適な時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
④:移動時間に余裕のあるシニア向けのバスツアー
高齢者の歩かない旅行には、バスツアーもおすすめです。
各旅行会社が販売するシニア向けのバスツアーは、長い距離を歩かない移動時間に余裕を持ち、高齢者の体調を考慮したスケジュールで構成されているからです。
通常よりゆったり快適な座席や車内トイレといった便利な設備があるので、安心して旅行を楽しめます。
高齢者の歩かない旅行、移動手段はどうする?
高齢者と楽しむ歩かない旅行では、移動手段の選択が肝心です。
移動手段選びは、ストレスフリーで快適な旅を実現する第一歩。おすすめ移動手段を見ていきましょう。
ストレスなく移動したいなら自家用車がおすすめ
ストレスなく移動したいなら、自家用車が1番です。
車なら電車やバスのように、乗り換え時間を考える必要がありません。途中で休憩したり、食事をしたりと自由なスケジュールで旅行を楽しむことができます。
また、荷物を運ぶのも簡単です。荷物が多くなったり、帰りにお土産が増えたとしても自家用車なら問題ありません。
大型連休や夏休みシーズンを避けたり、渋滞や乗車時間の確認をしておけば、より快適に移動できます。
旅先で歩行をサポートする用具のレンタルを利用するのもおすすめ
車いすや電動カート、歩行器など、旅先で歩行をサポートする用具をレンタルできると安心ではないでしょうか。
高齢者の歩行負担を軽減し、安心して観光を楽しむことができます。
特に観光地や大型施設では、サポート用具のレンタルサービスが提供されていることが多いです。
【車いすや電動カートなどがレンタルできる参考スポット(2024.4現在)】
■ 東京ディズニーランド & ディズニーシー (千葉県)
■ ユニバーサルスタジオジャパン (大阪府)
■ 札幌市内主要観光地 (北海道)
■ 箱根観光施設 (神奈川県)
■ 京都市観光協会 (京都府)
また、普段から車いすや電動車いすを利用している場合は、旅先の施設でも利用できるか事前に確認しておくと安心です。
旅先ではシニアカーで移動すると観光も楽しめる
旅先の移動手段として電動カートやシニアカーが使えたら便利だと思いませんか?折りたためる電動カートやシニアカーなら、車に積み込み出発し、目的地で広げれば使えます。
シニアカーは免許がいらないので、旅行のために購入しても事前に少し練習すれば安全に乗れることがほとんどです。
最近は誰でも旅行を楽しんでほしいという思いから、旅行代理店や自治体がシニアカーを取り入れたツアーを企画・販売していることもあります。
期間が決まっていますが、例えば以下のツアーです。
「モビリティ体験型観光タクシー|南房総JOYタク」
観光タクシーとシニアカーがセットになったプランなので、3世代が一緒に楽しむ家族旅行にもぴったりですね。
旅先では体力的に不安だからシニアカーを使いたいけど、普段の生活では必要を感じていないという人もいるのではないでしょうか。そんな方には事前にレンタルすることもおすすめです。
電電動車いす専門店のげんき工房では、電動車いすの短期レンタルができます。
自走式のものもあるので、シニアカーのようなイメージで使うことが可能です。
折りたたみ式の電動車いすをレンタルすれば、旅先にも簡単に持っていくことができるので、観光も余裕をもって楽しめます。
高齢者との旅行を計画するときのポイント
高齢者との旅行を計画するときは、以下3つのポイントをチェックしましょう。
①:体力にあわせて旅行プランを立てる
②:移動時間を考慮し余裕を持ったスケジュールにする
③:宿泊先やレストランはバリアフリーの施設を選ぶ
このポイントを抑えれば、高齢者との旅行も楽しめるはずです。
詳しく解説するので1つずつ見ていきましょう。
①:体力にあわせて旅行プランを立てる
旅行計画を立てる際には、高齢者の体力や健康状態を考慮して無理のないスケジュールを組むことが大切です。
短時間でも楽しめる観光を選んだり、休憩時間を多めに確保しておいたりすることが、快適な旅行には欠かせません。
「せっかくの旅行だから」と欲張りたい気持ちになりがちですが、スケジュールをこなすために焦って転倒してしまったり、同行者と不和が生じてしまったりといったトラブル発生の恐れもあります。
全員がストレスなく楽しむため、旅行プランは高齢者の状況を考慮して立てるのがおすすめです。
②:移動時間を考慮して余裕を持ったスケジュールを
移動時間が長いと、高齢者には体力的に大変なことが多いです。
公共交通機関を使っている場合は、乗り換えや移動で歩く時間も必然的に長くなります。
自家用車を使った場合も、同じ体制が続いたり、休憩が十分にとれなかったりすると、長時間の移動は負担です。目的地に到着しても、移動疲れで楽しめないということになりかねません、
移動時間を最小限に抑えたり、日帰りではなく移動日を設けて宿泊旅行にするなどの方法がおすすめ。観光地での滞在時間に余裕を持たせることで、疲労を最小限にし旅行をより楽しむことができます。
③:宿泊先やレストランは高齢者に配慮したバリアフリーの施設を選ぶと安心
宿泊先やレストランを選ぶ際には、バリアフリーの設備や高齢者に配慮したサービスを提供しているかをチェックしておきましょう。
旅ではグルメを楽しみたい人も多いですよね。しかし、高齢になると持病の影響で食べ物に制限がある人もいます。
これは高齢者だけではなく、同行者にも言えることですが、食べ物に不安がある場合は、事前に伝えてメニューを変えてもらう、好きなものを選べるバイキング形式のレストランを選ぶことで解決できる場合がほとんどです。
食事内容はもちろん、段差がないルートがあったり、座敷ではなく椅子に座って食事ができたりといった宿泊先やレストランを選ぶことで、安心で快適な時間を過ごすことができます。
まとめ:高齢者との旅行は事前にしっかりと計画を立てて楽しもう
高齢者との旅を楽しむためには、「歩かない旅行」がキーワード。移動時間が長いと、疲れがたまってせっかくの旅行が楽しめずに終わってしまうことになりかねません。
高齢者との楽しい旅は、事前の計画が不可欠です。移動の負担を軽減することで、旅先でも楽しむ余裕が生まれます。
また、バリアフリーの施設を選ぶことで、高齢者も同行者も安心して旅行を満喫することができるはず。
旅先での移動には、電動車いすやシニアカーを利用するのもおすすめです。
レンタルできる観光地があったり、事前に電動車いす専門店のげんき工房などでレンタルして練習しておくことも可能。
旅先で高齢者と別行動して散策したり食事に行く場合などに、特におすすめなのがモニスタです。
モニスタは、車両に搭載されたGPSデバイスが走行中の電動車いすを常時モニタリングし、使用状況や現在地をリアルタイムでお知らせしてくれます。離れている高齢者の居場所がわかるので、別行動をしている場合も安心して旅行も楽しむことができますよ。
高齢者と共に過ごす特別な時間を大切に、充実した旅行を計画してみてください。
家族との時間をより豊かにするために、「歩かない旅行」を計画してみませんか?