免許返納後の移動方法|返納後の不安を解消する移動手段を解説
- 2026.03.27
最終更新日 2026.3.27.
免許返納後の移動手段には、公共交通機関や家族の送迎のほか、ハンドル形電動車いす(シニアカー)などがあります。住んでいる地域や身体の状態によって使いやすい移動手段が異なるため、自分の生活に合った選択が大切です。
本記事では、免許返納をためらう理由や返納後の移動方法を選ぶ際のポイント、外出時の安全をサポートするツールについて解説します。免許返納を考える際のヒントとしてご活用ください。

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目次
免許返納を迷う主な理由は「免許返納後の移動方法」への不安

免許返納を考えたとき、多くの方が不安に感じるのが「返納後の移動をどうするか」という点です。実際に免許返納を考えたことがある方は、約3人に1人とされており、多くの方が一度は返納を意識していることがわかります。
警察庁の調査によると、返納をためらう理由として「車がないと生活が不便になること」が最も多く、約68.5%の方が挙げています。
特に、都市部に比べて地方では自家用車への依存度が高く、買い物や通院など日常生活で車を利用する方も多いため、免許返納に不安を感じるのは自然なことといえるでしょう。
※参考:警察庁「「運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果」(平成27年度)」
免許返納後の移動方法は生活に合わせて選ぶことが大切

免許返納後の移動方法は一つではありません。例えば、次のような方法があります。
・バス・電車などの公共交通機関
・タクシー
・家族による送迎
・電動アシスト自転車
・ハンドル形電動車いす(シニアカー)
ここでは、生活に合わせた移動手段の選び方を、住んでいる地域の環境・生活習慣・心身の状態の3つの視点から紹介します。
住んでいる地域の環境に合わせる
都市部など公共交通機関が充実している地域では、バスや電車は利用しやすい移動手段です。一方、地方では駅やバス停が遠い、運行本数が少ないなどの理由から、タクシーや家族の送迎など別の移動手段を検討する必要があります。
自分の住む地域の交通環境を知っておくことが、移動手段を選ぶ際の基本です。
買い物や通院などの生活習慣に合わせる
近所への買い物や通院など、生活圏での移動が中心の場合は、電動車いすや介護タクシーが便利です。自宅から直接移動できるため、待ち時間の制約を受けにくいほか、荷物のある移動にも対応しやすいといった特徴があります。
外出頻度や訪れる場所を踏まえて移動手段を選べば、免許返納後も生活リズムを保ちやすくなるでしょう。
心身の状態に合わせる
駅やバス停までの移動が負担に感じる場合は、タクシーや家族の送迎を利用するとよいでしょう。周囲の方に頼りにくい場合は、自分のペースで移動しやすい電動車いすを活用する方法もあります。その日の体調や体力に合わせて手段を使い分けられると、外出を無理なく続けやすくなります。
あわせて読みたい:高齢者の移動手段は何がある?免許返納後も自由で健康な生活を送ろう
免許返納後の移動方法|主な選択肢3つ

免許返納後の移動方法にはさまざまな選択肢がありますが、代表的なものは次の3つです。
①バスや電車、タクシーなどの公共交通機関
②家族による送迎
③ハンドル形電動車いす(シニアカー)
それぞれの特徴を紹介します。
①バスや電車、タクシーなどの公共交通機関
バスや電車、タクシーなどの公共交通機関は、多くの地域で利用しやすい移動手段です。バスや電車は、高齢者向けのシルバーパスや割引制度が使える自治体が多く、比較的少ない費用で利用できるのが特徴です。
タクシーは自宅の近くまで迎えに来てもらえるため便利ですが、利用頻度によっては費用がかさむこともあります。タクシーも自治体によっては補助制度があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
②家族による送迎
家族による送迎は、安心して移動できる方法の一つです。駅や乗り場までの移動が不要なため体力的な負担が少ないのはもちろん、家族とのコミュニケーションが増え、精神的な安定を得やすいメリットもあります。
ただし、家族の予定に合わせる必要があるため、外出のタイミングが限られる場合もあります。外出の目的や頻度に応じて、ほかの移動手段と上手に組み合わせて利用するとよいでしょう。
③ハンドル形電動車いす(シニアカー)
ハンドル形電動車いす(シニアカー)は、3輪または4輪の電動モーターで走行する1人乗りの乗り物です。自転車のようにハンドルで進行方向を決め、手元のダイヤルで最高速度を設定し、アクセルレバーを押し下げる角度やレバーの引き具合で速度を調整するといった、シンプルな操作で運転できます。
運転免許不要で歩道を走行でき、自動車との接触リスクが低いことから、高齢者でも安心して利用しやすい移動手段として注目されています。充電式で、日常で利用する近距離の移動に取り入れやすいでしょう。
免許返納後の移動方法|ハンドル形電動車いす(シニアカー)とは
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ここでは、免許返納後の移動方法の一つであるハンドル形電動車いす(シニアカー)について、主なメリットと知っておきたいデメリットを紹介します。
メリット
・自分のタイミングで外出できる
・操作がシンプルで扱いやすい
・歩道を走行でき、事故リスクを抑えやすい
近所への散歩や買い物、通院など、日常のさまざまな場面で活躍する乗り物です。
デメリット
・走行距離に限りがある
・積載量に制限がある
・天候の影響を受けやすい
利用する際は、こうした特徴を理解したうえで、公共交通機関や家族の送迎など、ほかの移動手段と使い分けることが大切です。次章では、ハンドル形電動車いす(シニアカー)の注意点について詳しく解説します。
免許返納後の移動方法にハンドル形電動車いす(シニアカー)を利用する注意点
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ここでは、免許返納後の移動方法としてハンドル形電動車いす(シニアカー)を利用する際に知っておきたい注意点を3つ紹介します。
移動できる範囲に限りがある
バッテリーで走行するため、行動範囲は充電状況によって変わります。1回の充電での走行距離は約20〜30kmとされていますが、気温や路面状況、運転方法によって変動します。特に冬場はバッテリー性能が低下し、走行距離が短くなりやすいため注意が必要です。
外出前に充電状況を確認し、生活圏内での移動を基本とすることが大切です。
積載量に上限がある
1人乗りを前提とした設計のため、積める荷物の量には上限があります。日常の買い物程度であれば問題ありませんが、大きな荷物やまとめ買いをする場合は、荷物を分けて運ぶなど工夫が必要です。
あらかじめ持ち物を絞るなど、利用シーンに合わせた準備を心がけ、必要に応じて家族の送迎やタクシーと組み合わせるとよいでしょう。
天候の影響を受けやすい
屋外で利用する乗り物のため、雨や雪、強風など天候の影響を受けやすい点にも注意が必要です。濡れた路面では滑りやすくなるほか、視界が悪くなり操作しづらくなる場合もあります。天候が悪い日は外出予定を調整し、必要な場合は公共交通機関や家族の送迎を検討しましょう。
免許返納後の移動方法としてハンドル形電動車いす(シニアカー)を安全に利用するポイント
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ハンドル形電動車いす(シニアカー)は、注意点を理解したうえで、日頃から安全を意識して利用することが大切です。ここでは、基本操作の練習や走行ルートの選び方、日常点検などの具体的なポイントを紹介します。
安全な場所で基本操作の練習をしておく
操作がシンプルな反面、慣れていないうちは意図しない発進をしたり操作方法に戸惑ったりして、事故を引き起こす可能性もあります。初めて利用する際は、公道に出る前に自宅周辺など安全な場所で、発進・停止・旋回などの基本操作を練習しておきましょう。
安全なルートと走行を意識する
転倒や接触事故を予防するためには、段差や坂道が少なく、見通しのよいルートを選ぶことが大切です。また、スピードを出しすぎない、急発進・急停止を避けるなど、周囲の状況に気を配りながら、ゆとりをもって走行する意識も欠かせません。
事前に安全運転の方法や事故事例を学んでおくと、より意識して走行できるでしょう。
あわせて読みたい:シニアカーの事故が増加!事例や安全な乗り方を徹底解説
日常点検や定期的なメンテナンスを行う
自動車のような車検制度はありません。ただし、乗り物である以上、日常的な点検が必要です。ブレーキの効きやタイヤの状態、バッテリー残量、ライトの点灯などを普段から確認しておくことで、トラブルを未然に防ぎやすくなります。
違和感がある場合は無理に使用せず、早めに点検・整備を行いましょう。
あわせて読みたい:【電動車いすの点検を習慣に】安心を支えるチェックポイントを解説!
免許返納後の電動車いすでの外出を「モニスタ」が見守りサポート

ハンドル形電動車いす(シニアカー)は安全性に配慮された乗り物ですが、「本当に安全に使えているのか」「今どこを走っているのか」と心配になる家族も少なくありません。こうした不安に応えるサービスの一つが「モニスタ」です。
「モニスタ」は、電動車いすの利用状況を確認できる見守りサービスです。専用の管理ページから走行ルートや現在地を確認できるほか、走行中の衝撃なども通知してくれます。高齢者の自由な外出を尊重しながら、家族が安心して見守れる仕組みとして活用できる点が特徴です。
まとめ:免許返納後の移動方法は自分に合った選択で外出を楽しもう

免許返納を考えたとき、「返納後の移動はどうすれば」と不安を感じる方は少なくありません。しかし、公共交通機関や家族による送迎、ハンドル形電動車いす(シニアカー)など、生活スタイルに合わせた選択肢は意外と多くあります。
なかでも、シニアカーは自分のペースで利用でき、日常の近距離移動に取り入れやすい選択肢です。操作方法や走行ルート、日常点検を意識することで、より安全に利用できます。さらに、モニスタのような見守りサービスを利用することで、外出時の走行状況が確認でき、家族も安心しやすくなります。
免許返納は「車を手放す日」ではなく、「自分に合った移動手段を見つけるきっかけ」です。シニアカーや見守りサービスを活用しながら、これからも自分らしい外出を楽しんでいきましょう。

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