シンエンスのお役立ちコラム

電動車いす、電動カートの分からないこと、不安なことをわかりやすく解説!
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電動車いすで散歩に出よう!心身が元気になる安心お出かけガイド

2025.08.01

最終更新日 2025.8.1.

「散歩に出かけたいけれど、電動車いすで楽しめる?」「ひとりで出かけるのは少し不安…」このようなお悩みを抱いている方もいらっしゃるでしょう。

外へ出て季節を感じる時間は、心と体の健康を支えてくれるものです。電動車いすがあれば、歩くのが難しい方でも外へ出る機会が増え、日々の暮らしにもハリが出てきます。

この記事では、散歩によって得られる効果から、電動車いすでの散歩を安心・快適に楽しむためのポイントや工夫、おすすめのスポットまでご紹介します。電動車いすで楽しい毎日を叶えるヒントを見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。

電動車いすの散歩がくれる4つのうれしい変化とは

電動車いすの散歩がくれる4つのうれしい変化とは

電動車いすでの散歩は、心身に良い変化をもたらし、高齢者が自分らしい日々を送るための支えになります。ここでは、電動車いすの散歩で感じられる、4つのうれしい変化をご紹介します。

①気分転換・ストレス軽減につながる

電動車いすでの外出は、気持ちを切り替えるきっかけになります。空の色や鳥の声、風や陽ざしの心地よさなど、自然にふれる体験は副交感神経を優位にして、脳をリラックスさせる効果があるとされています。自然の心地よさに包まれると、気持ちも穏やかになるでしょう。

②生活リズムが整い、日常にハリが出る

外出の予定があると、起きる・支度をする・外に出るという生活リズムが生まれます。また、太陽の光を浴びることで体内時計が整い、夜は自然に眠りやすくなる効果も期待できます。ぐっすり眠れると体力や気力も回復するため、日々の暮らしに少しずつハリが戻ってくるでしょう。

③食欲や体調の改善が期待できる

着替えやベッドから起き上がる動作、電動車いすでの外出は、意外と体力を使います。少し体を動かすだけでも、身体はエネルギーを消費し、お腹が空きやすくなるものです。食欲が出て食べられるようになると栄養状態が整い、体調の改善にもつながっていきます。

④社会とのつながりが生まれる

外に出ると、他者と交流する機会が増えるため、自然と社会とのつながりが生まれます。こうしたふれあいや会話は脳への刺激にもなり、認知症予防にもつながると言われています。

他者とつながっているという安心感が、心を穏やかに保つ支えにもなるでしょう。電動車いすでの散歩は、孤独を和らげ、日常に小さな刺激と喜びをもたらしてくれる時間なのです。

電動車いすでの散歩を安心して楽しむ、準備ポイント5選

電動車いすでの散歩を安心して楽しむ、準備ポイント5選

外出に不安がある方も、しっかり準備をすれば安心して散歩を楽しめます。ここでは、電動車いすでの散歩を安全に楽しむための5つの準備ポイントをご紹介します。

①事前にルートを確認する

電動車いすで安心して散歩するには、事前のルート確認が大切です。基本的に歩道を通行するため、以下のポイントを参考に安全な道を選びましょう。

・段差や側溝は少ないか
・急な坂がないか
・電動車いすが通行できる十分な道幅であるか
・舗装されていて凸凹が少ないか
・見通しの悪い交差点はないか

特に踏切は、事故リスクが高い危険箇所です。できるだけ避けるルートを選択するよう心がけましょう。

②電動車いすの点検をする

外出中のトラブルを防ぐためには、出発前に電動車いすの点検をすることも欠かせません。以下の点に注意して、確認を行いましょう。

点検箇所確認内容
ランプ・バッテリー残量が不足していないか
・ハンドル形電動車いす(シニアカー)の場合はライトが正常に点灯するか
スイッチ電源・前後進切替・速度設定・クラクションが正常に動くか
レバーアクセル・クラッチが正常かつスムーズに作動するか
駆動部タイヤの減りや空気圧、モーター音に問題はないか
ハンドルハンドル形電動車いす(シニアカー)の場合は操作に引っかかりがないか
その他ミラーや反射材が汚れていないか・配線にゆるみや破損はないか

参照:警察庁|電動車いすの安全利用について|安全点検・整備

動くかだけでなく、安全に使えるかという視点で点検しましょう。

③天候と服装を確認する

電動車いすでの外出は身体が外気にさらされやすいため、体温調整のしやすい服装を選ぶことが大切です。裾や袖が長い服は、タイヤや操作部に絡まってケガや故障につながる恐れがあるため、丈の短い服を着用しましょう。

また、出発前には天気予報をチェックし、天候に応じた準備をしておくと安心です。

天候持ち物・服装
暑い日・帽子(陽ざしよけ)
・着替え
・タオル
・水分(熱中症対策)
寒い日・防寒用の帽子
・上着
・手袋
・ネックウォーマー(巻き付けるタイプのマフラーは避ける)

安全のために、気温や天候によっては外出を控える判断も必要です。高気温の日は時間帯を早朝にずらす、雨や雪の日は予定を見直すなど、無理のない計画を心がけましょう。

④バリアフリー設備の有無を確認する

目的地までの道のりや施設内で困る場所がないか確認しておけば、電動車いすでの散歩がより充実したものになります。

・車いす対応のトイレがあるか
・車いす用階段昇降機やスロープが設置されているか
・バリアフリー対応のエレベーターがあるか
・改札口の幅は十分か
・駅員の介助対応があるか

特に古い施設は、バリアフリー未対応の場合もあります。公式サイトや電話、バリアフリー情報サイトで最新情報をチェックしておくと安心です。

⑤無理のない計画を立てる

安全で楽しい散歩のためには、利用者の体調や体力に合わせた無理のない計画が重要です。体調の悪い日は無理をせず、玄関先で景色を見たり光を浴びたりするだけでも気分転換になります。

また、介助者は電動車いすでの散歩をサポートするため体力が必要です。介助者の体調や体力も考慮し、必要に応じて訪問介護などのサポートを受けることも検討しましょう。

その日の気分で!電動車いすの散歩におすすめのスポット

その日の気分で!電動車いすの散歩におすすめのスポット

その日の体調や気分に合わせて、行き先を選べるのも散歩の楽しさです。ここでは、計画から楽しくなる、電動車いすの散歩におすすめの4つのスポットをご紹介します。

①自然を感じてリフレッシュしたい|公園や神社

季節の花や木々に囲まれた公園や神社は、心身をリフレッシュしたい日にぴったりです。自然の中を電動車いすでゆっくり進むだけでも、気分が穏やかになるでしょう。歩道の広さや舗装状況など、通行のしやすさを事前に確認しておくと安心です。

②雨の日でも安心して出かけたい|ショッピングモール

屋内のショッピングモールなら、天候を気にせず安心して外出できます。通路が広く、休憩スペースが充実しているショッピングモールも増えているため、電動車いすでも自分のペースでゆっくり楽しめるでしょう。ウィンドウショッピングを楽しむだけでも良い気分転換になります。

③落ち着いた時間を過ごしたい|美術館や博物館

静かな空間でゆったり過ごしたいなら、美術館や博物館がおすすめです。季節の企画展などをチェックして行くと、知的好奇心も刺激されます。混雑しやすい時期や時間帯を避けて訪れると、より快適に楽しめます。

④日常の中で気軽にお出かけしたい|近所のスーパーや郵便局

遠出しなくても、近所のスーパーや郵便局に出かけるだけでも立派な外出です。外に出ると季節の景色や町並みの変化を感じられ、良い気分転換になるでしょう。通い慣れた道は不安も少なく、混雑する時間帯を避ければ、安全にゆっくり買い物や用事をこなせます。

電動車いすの散歩で楽しみを広げる4つの工夫

電動車いすの散歩で楽しみを広げる4つの工夫

電動車いすの散歩は、それだけでも十分素敵な時間です。ちょっとした工夫を加えれば、さらに楽しみが広がります。ここでは、散歩の楽しみをさらに広げる、4つの工夫をご紹介します。

①外出に目的を持つ

夫婦で公園に行く、コンビニでお茶を買うなど、ちょっとした目的を決めて出かけてみましょう。行き先は遠くである必要はなく、大切なのは自分で目的を決めることです。目的を達成した感動は、次の外出への前向きなきっかけになります。

②趣味と組み合わせる

散歩に趣味や日課を組み合わせてみましょう。例えば、畑に立ち寄る、グラウンドゴルフに参加するなど、無理なく続けられる楽しみを加えると、外に出る時間がより充実したものになります。好きな時間を自由に過ごせているという実感が、自信や笑顔につながります。

③仲間と出かける、仲間に会う

友人や知人と一緒に過ごす約束をしてみましょう。散歩中の会話や、友人宅まで出向いてのおしゃべりは、気持ちが明るくなる時間です。「また話したい」「次はどこに行こう」そのような前向きな気持ちが、散歩を自然と日課に変えていきます。

④季節の移ろいを感じる

季節を感じる場所を選んで出かけてみましょう。桜並木の公園や紅葉の名所、近所の神社、川沿いの道などがおすすめです。風の冷たさや陽ざしの暖かさなど、外に出たからこそ気づける季節の変化があります。「誰と行こう」「何を見よう」と少し工夫するだけで、散歩がより楽しい時間に変わります。

モニスタで電動車いすの散歩をより楽しく安心なものに

モニスタで電動車いすの散歩をより楽しく安心なものに

電動車いすでの散歩をより楽しみたい方には、電動車いす用モニタリングシステム「モニスタ」の活用がおすすめです。モニスタは、移動ルートや走行距離、使用履歴などを記録し、利用状況を可視化します。記録されたデータは、安全運転レベルを評価するための情報としてご活用いただけます。

また、専用管理ページで、走行ルートや活動履歴を振り返れば「今日はここまで行けた」「今週は先週より散歩を楽しめた」という発見も。このような日々の小さな達成感の積み重ねが、次の外出へのモチベーションを自然と育んでくれるでしょう。

さらに、モニスタは楽しさだけでなく、日々の安全もしっかりと支えます。バッテリーやタイヤの消耗部品は、交換時期が近づくと専門スタッフが電話でお知らせ、対応してくれるため、安心して電動車いすでの散歩を楽しめます。

まとめ:電動車いすの散歩を安全で楽しく。家族で一緒に工夫しよう

まとめ:電動車いすの散歩を安全で楽しく。家族で一緒に工夫しよう

電動車いすでの散歩は、気分転換や体調管理、社会とのつながりなど、心身の健康にうれしい変化をもたらします。「外出を楽しみたいけど、なんだか怖い」と不安を抱える高齢者やその家族にとって、安心して散歩を楽しめる工夫はとても大切です。

散歩を楽しむ工夫として、電動車いす用モニタリングシステム「モニスタ」の活用がおすすめです。モニスタなら現在地や走行ルートを家族とリアルタイムで共有でき、もしものときも居場所がすぐわかるため安心して散歩を楽しめます。

また、走行履歴や安全運転の記録は、利用者の達成感や自信につながり、「また出かけたい」という前向きな気持ちを自然と育んでくれるでしょう。高齢者の「行きたい」と、家族の「見守りたい」。そのどちらにも応えられる「モニスタ」で、電動車いすでの散歩をより安心で楽しい時間にしてください。

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